=========================================================== ●フリー戦略が「タダ」で終わらないために、どうプレミアム感を演出できるか。 =========================================================== 【2/10講義録】「ウェブ屋が考えた携帯ASPからモバイル販促の秘訣を探る!」 ●上原仁(マイネットジャパン代表) ウェブ屋には当たり前にしみこんでいることと上原氏が指摘したのは 「無料」「サーチありき」「DBは質より量」「ユーザ参加」である。 逆に言えば、モバイル屋独特の感性とは、 ポータルメニュー依存の集客導線で、質にこだわるコンテンツを有料で 配信するのが当たり前ということになる。 マイネットジャパンが「携帯サイト作成ツール」のケイティを 1.5年で2万店導入でシェア1位に躍り出たのはこのウェブ屋の感性があったからだ。 今まで、数々の携帯サイト作成のASPが、なんども店舗の販促市場にトライしては失敗した。 しかし、彼らはどうやら、システム屋として機能だけを売っていたようである。 なんで今さらこの難しいとされた分野にあえて挑んだのか。 上原氏はモバイルインターネットでも検索が当たり前になるだろうという タイミングを見逃さなかった。この時代の変化の前に仕込んだのである。 ケイティはターゲットを街のお店屋さんとし、 カタカナやHTMLらしきものを一切排除した。 またクーポンやモブログ、メール配信を、 ケータイメールで更新するようにし、 更新すればするほどお客が呼べるという感覚を 利用者に持ってもらうような設計に腐心した。 つまり、お客さんがケータイで検索したときに、ひっかりやすくなるように、 お店の更新がページ数を増やし、内部対策としてのSEOにつながるように、 裏側をしっかりサポートしたのである。 今まで表面的な機能ばかりを対価として売って来た業者たちと違い、 ケイティは、お店の更新がきちんと集客につながるように、 お店の人のモチベーションのことを気遣っていたのである。 お店の人が簡単に使えるように、誕生日メールの定型文などの 成功法則をシステム化するといった配慮にシステムリソースを割いている。 また、ケイティはビジネスモデルが今までの販促ツールと違う。 まず、タダでばらまいて利用してもらい、 さらに高機能のオプションを使いたいときにお金を払っていただくというモデルにした。 なんと、「場所と目的語」というサーチワードの黄金セットを、 月額1万円で手に入れたことになるお得な利用者もいる。 最近、赤帽の利用者から、「ケイティが無かったら倒産してたよ」 と感謝の電話が会社に来たという。 これは我々がよく手応えを感じるきっかけをあらわす言葉、「金のゴキブリ」だ。 こういったユーザは1人だけではない。おそらく全国に何十人もいることだろう。 「無料」「サーチ」「DBのデータ量」「ユーザの参加」という ウェブ屋に当たり前の感覚は、とりもなおさず、フリーミアムの下地だったのである。 これからモバイルは、ソーシャルや、スマートフォン化で、 少なくとも「フリーの嵐」が吹き荒れる。 そんなときに、どうプレミアム感を演出し、事業を成り立たせていくのか。 モバイル屋の真価が問われる時期に来ているといえる。 |




