そもそもキッズスマホってどんなスマホ? ⇒捉え方は広く「子供に持たせるスマホ」
小学生やそれ以下の年齢の子どもにスマホを持たせるのは色々と心配事が多いですが、そんなケースで登場するのが「キッズスマホ」という言葉です。
「キッズスマホ」にしっかりとした定義はありませんが、現在は「子供に持たせるスマホ」という広い意味で使われる事がほとんどです。
「現在子供に持たせるスマホ」=「キッズスマホ」としての選択肢は以下の4パターンと結構あります↓
- フィルタリングアプリを入れた一般向けのスマホを持たせる
- 本格的な子供向けの機能制限付きのスマホを持たせる
- タッチパネルやカメラ機能などスマホに寄せて進化しているキッズ携帯を持たせる(小学校低学年以下向け)
- 保護者の昔のiPhoneなどを「お下がりiPhone」としてリユースする
順番に解説していきます↓
数年前まではドコモとauでキッズスマホ(子供向けの制限機能が最初から搭載されているスマホ)が売っていた⇒現在は1社
数年前まではドコモとauで、以下の「子供向けの制限機能が最初から搭載されているスマホ」が発売されており、数年前まではこれらの機種をキッズスマホと呼ぶことが多かったです↓
販売キャリア | 子供向けスマホ機種 | 販売状況 |
![]() | スマートフォンfor ジュニア2(SH-03F) メーカー:SHARP (製品ページ) | 現在の販売状況:販売終了 発売日:2014年2月 販売終了日:2018年2月 |
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![]() | miraie f(ミライエフォルテ) メーカー:京セラ (製品ページ) | 現在の販売状況:販売終了 発売日:2017年1月 販売終了日:2020年2月 |
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詳しくは別ページで解説していますが、ドコモの「スマートフォンforジュニア SH-03F は小学6年生までしかプラン加入できない」など、いずれも小学生向けのスマホを想定して販売されており、キッズ携帯と一般向けスマホの中間といった位置付けとなっています。
しかし現在は両方とも販売を終了しており、現在は大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)では、「子供向けの制限機能が最初から搭載されているスマホ」という意味でのキッズスマホは販売されていません。
現在は唯一子供向けの格安SIM『トーンモバイル』がTONEスマホと呼ばれる子供の制限機能が豊富なAndroid機種を販売しているのみとなっています↓
トーンモバイルの子供向けスマホ『TONE e22』については別ページでもその性能について解説しているので、しっかりとした機能制限・ペアレンタルコントロールを使いたいなら現在唯一可能なキッズスマホと言えるのでお勧めです。
参考ページ:トーンモバイル『TONE e22』はどんなスマホ?スペック性能面やe21と比較
現在はキャリアでは一般スマホにフィルタリングアプリを入れたものを「キッズスマホ」と呼ぶケースが多い
特に現在はフィルタリングの機能が昔より充実してきたこともあり、一般向けスマホに「あんしんフィルター」等のフィルタリングアプリを入れたものを子供に持たせるのが一般的で、これを「キッズスマホ」と呼んでいる事が多いです。
大手キャリアの「キッズ携帯」もスマホに寄せて進化!キッズスマホの違いも
また最近では「小学校低学年」を中心に防犯目的で持たせる「キッズ携帯」がスマホ寄りに進化しており、現在もドコモauソフトバンクでリニューアルしています。
【ドコモauSoftbankのキッズ携帯の機種一覧表】通信会社 | キッズ携帯の機種名 | 見た目 |
![]() | キッズケータイ KY-41C ・2023年2月24日発売 ・本体定価:22,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
キッズケータイ SH-03M ・2020年1月発売 ・本体定価:14,256円 (製品ページを見る) | ![]() | |
![]() | マモリーノ6 ・2023年2月発売 ・本体定価:22,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
マモリーノ5 ・2019年2月発売 ・本体定価:11,000円 (製品ページを見る) | ![]() | |
![]() | キッズフォン3 ・2023年1月発売 ・本体定価:20,880円 (製品ページを見る) | ![]() |
キッズフォン2 ・2020年1月発売 ・本体定価:18,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
以前ならキッズ携帯と言えば「GPS居場所検索」や「簡単な保護者とのメール」「家族間通話」が使えるだけでしたが、現在は「タッチパネル」や「カメラ機能」などスマホに近い機能が搭載され進化しています。
小学校低学年であれば、キッズスマホだけでなくキッズ携帯も進化しているので検討してみてもいいかもしれません。(LINEは使えませんがメッセージ+などは可能)
上記の表の通り、キッズ携帯は現在大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で取り扱っていますが、基本的には保護者が使っているキャリアで子供のキッズ携帯を契約しましょう。
キッズ携帯については以下のページが最も参考になると思います↓
参考:小学生の防犯対策『キッズ携帯』の選び方【2023年最新版】ドコモ,au,Softbank機能&料金
【キッズスマホとキッズ携帯の違い】キッズ携帯は「連絡」「防犯」のみ⇔キッズスマホは”スマホ”
またキッズスマホとキッズ携帯の違いですが、使える機能が大きく異なります↓
後述するように、現在大手キャリアでは「小学生向けの制限機能のあるスマホ」は存在せず、「キッズスマホ」=一般向けのスマホにフィルタリングアプリをいれて一部の機能を制限しています。つまり子供にも一般向けスマホを持たせているんですね。
【キッズスマホとキッズ携帯の違い/機能比較】
機能比較 | キッズ携帯 | キッズスマホ (一般スマホ+フィルタリング) |
防犯ブザー | 〇(有) | – |
GPS居場所確認 | 〇(一部有料) | 〇(アプリで可能) |
通話 | 〇(事前に登録した相手とだけ可能) | 〇 |
操作方法 | タッチパネルが主流 | タッチパネル |
ショートメッセージ(SMS) | 〇 | 〇 |
カメラ | △(搭載機種も増えてきた) | 〇 |
インターネット検索 | × | 〇 |
アプリの追加 | ×(不可) | 〇(Appストアから可) |
上記のように「防犯ブザー」以外の全ての項目でキッズスマホ(現在は一般スマホ+フィルタリングアプリ)の方が機能は多いです。(スマホなので当たり前ですが)
「キッズスマホ」は結局のところAndroidやiOSを搭載したスマホなので、保護者が通常使っているような一般向けスマホの一部の機能を「フィルタリング」や「機能制限」で使えなく制限しているだけですからね。
対して「キッズ携帯」は、防犯ブザーやGPSによる居場所確認、保護者との通話や簡単なメール機能が付いている以外の機能はほぼなく、防犯と連絡に特化した端末となっているのが分かります。
当然アプリストアからアプリを入れる事もできませんし、LINEを使う事もできません。
しかし機能面ではスマホ優位に見えますが、問題は「スマホは使える機能が多い=子供が勝手に使ってスマホ依存症になってしまうリスクがある」という面で、自制心の弱い小学校低学年に持たせるのであれば、防犯・連絡目的ならキッズ携帯の方が無難とも言えます。
【補足】保護者のiPhoneをお下がりで「見守りスマホ」として安くリユースするのも流行っている
また新規でキッズスマホやキッズ携帯を購入すると費用が掛かるので、保護者が昔使っていた机の引き出しの奥に眠っているiPhoneをリユースする事でスマホ代を0円に抑える事も出来ます。
見守りスマホに向いている”格安SIM”はいくつかありますが、年齢が低い子供が使う事を考えると子供向け格安スマホ「トーンモバイル」の「TONE for iPhone」というiPhoneで豊富なフィルタリングが使えるSIMが一番良いでしょう。
フィルタリングや制限機能などが豊富なので特に小中学生の場合には◎です。
お下がりiPhoneやり方について詳しくは以下のページで解説しているので、「手元に使っていないiPhoneがあるよ」という場合は数万円分のスマホ代を節約できるので参考にしてみてもいいと思います↓
という事で、今回はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルや、ワイモバイル、UQモバイル、格安SIMで現在購入できるキッズスマホについてまとめてみました💡
ドコモの子供向けお勧め機種(キッズスマホ)とプラン料金
ドコモで子供向けのスマホ(キッズスマホ)を選ぶのであれば、前述の通り子供向けの制限機能付きスマホは販売していないので、一般向けのスマホに「あんしんフィルター for ドコモ」というフィルタリングアプリを入れて使う事になります。
特に学生に人気のあるiPhoneを安く持たせる場合には、15歳以下限定の格安料金プラン『はじめてスマホプラン』と、廉価版モデルの『iPhoneSE(第三世代/2022春発売)』の組み合わせが最安となります。(以下料金内訳↓)
【ドコモ:iPhoneSE3 + はじめてスマホプラン(月5GB) 契約時の料金内訳】
iPhoneSE(第三世代/64GB) (ドコモ定価:73,370円) | 2,038 円/月×36カ月 |
「あんしんフィルター for ドコモ」 | 0 |
U15はじめてスマホプラン(月容量5GB) | 1,815 円/月 |
dカードお支払割 | -187 円/月 |
U15はじめてスマホISP割 | -165 円/月 |
dポイント還元特典 (1年間毎月500dポイント還元) | -500 dポイント/月×12か月 |
通話オプション:5分以内の国内通話無料が付与 | 0 |
(月額料金) | 1~12か月目:月額3,001 円 13~36カ月目:月額3,501 円 37カ月目~:月額1,463 円 |
(3年間合計支出) | 120、038 円 |
ドコモでは18歳以下のスマホには「あんしんフィルターforドコモ」フィルタリングアプリを導入していますが、iPhoneの場合は標準で「スクリーンタイム」などの制限機能が使えます。
ドコモ利用者向けのキッズスマホ・キッズ携帯などの詳細は以下ページでも詳しく解説しています↓
また、ドコモの15歳以下の「U15はじめてスマホプラン」については以下ページで詳しく解説していますよ↓
auの子供向けお勧め機種(キッズスマホ)とプラン料金
auで子供向けのスマホ(キッズスマホ)を選ぶ場合も、前述の通り「miraie f」が販売終了しているので、一般向けのスマホに「あんしんフィルター for au」というフィルタリングアプリを入れて使う事になります。
学生に人気のあるiPhoneを安く持たせる場合には、22歳以下限定の格安料金プラン『スマホスタートプラン ライト 5G/4G』と、廉価版モデルの『iPhoneSE(第三世代/2022春発売)』の組み合わせが最安となります。(以下料金内訳↓)
【au:iPhoneSE3 + スマホスタートプランライト(月4GB) 契約時の料金内訳】
iPhoneSE(第三世代/64GB) (au定価:70,935円) | 1,970 円/月×36カ月 |
「auオンラインショップおトク割」 (11,000円の端末値引) | 11,000円分のauPay還元 |
「auスマホ応援割U22 (2023春学割)」 (10,120円の端末値引) | 10,120円分のauPay還元 |
「あんしんフィルター for au」 | 0 |
スマホスタートプランライト 5G/4G (月容量4GB / 22歳以下限定プラン) | 2,453 円/月 |
au PAY カードお支払い割 | -187 円/月 |
スマホスタート1年割 | -1,188 円/月×12か月 |
(月額料金) | 1~12か月目:月額3,048 円 13~36カ月目:月額4,236 円 37カ月目~:月額2,266 円 |
(3年間合計支出) | 117,135 円 |
auでは18歳以下のスマホには「あんしんフィルターforau」フィルタリングアプリを導入していますが、iPhoneの場合は標準で「スクリーンタイム」などの制限機能が使えます。
au利用者向けのキッズスマホ・キッズ携帯などの詳細は以下ページでも詳しく解説しています↓
また、auの22歳以下の「スマホスタートプラン5G/4G」については以下ページで詳しく解説していますよ↓
ソフトバンクの子供向けお勧め機種(キッズスマホ)とプラン料金
ソフトバンクで子供向けのスマホ(キッズスマホ)を選ぶ場合は、そもそもソフトバンクでは現在も過去も子供向けのスマホを販売していないので、一般向けのスマホに「あんしんフィルター for Softbank」というフィルタリングアプリを入れて使う事になります。
学生に人気のあるiPhoneを安く持たせる場合には、22歳以下限定の格安料金プラン『スマホデビュープラン+』と、廉価版モデルの『iPhoneSE(第三世代/2022春発売)』の組み合わせが最安となります。(以下料金内訳↓)
【SoftBank:iPhoneSE3 + スマホデビュープラン+(月4GB) 契約時の料金内訳】
iPhoneSE(第三世代/64GB) (Softbank定価:73,440円) | 2,040 円/月×36カ月 |
「あんしんフィルター for Softbank」 | 0 |
スマホデビュープラン+(ライト) (月容量4GB / 22歳以下限定プラン) | 2,266 円/月 |
「1年おトク割」 | -1,188 円/月×12か月 |
(月額料金) | 1~12か月目:月額3,118 円 13~36カ月目:月額4,306 円 37カ月目~:月額2,266 円 |
(3年間合計支出) | 140,760 円 |
Softbankでも18歳以下のスマホには「あんしんフィルターforソフトバンク」というフィルタリングアプリを導入していますが、iPhoneの場合は標準で「スクリーンタイム」などの制限機能が使えます。
ソフトバンク利用者向けのキッズスマホ・キッズ携帯などの詳細は以下ページでも詳しく解説していますよ↓
また、ソフトバンクの22歳以下の「スマホデビュープラン+」については以下ページで詳しく解説していますよ↓
楽天モバイルやワイモバイル、UQモバイルにキッズスマホはある?
また大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)以外でシェアの高い「楽天モバイル」や「ワイモバイル」「UQモバイル」でもキッズスマホの取り扱いを調べてみましたが、現状はドコモauソフトバンクと同じく一般向けスマホにフィルタリングアプリを入れて提供している状況でした。
詳しくはそれぞれのページで解説しているので、大手3キャリア以外で子供にスマホを持たせることを検討している方は参考にしてみて下さい↓
↓「キッズスマホ」関連のページ一覧↓
以下は「キッズスマホ」に関連する情報を含むページとなっています↓ (新着順)