


どうして子供にスマホを持たせのか。保護者の声・理由を学年別にまとめました。


総務省の「青少年インターネット利用状況調査」によると2022年時点での小学生全体のスマホ所有率は59.5%との事です。
小学生のスマホ事情に関しては上記のページで詳しく解説していますが、半数近い保護者が小学生の子供にスマホを持たせている事になりますが、以下のような理由や意見が多かったです。
「スマホを持たせてもアプリやゲーム、SNSなどの機能は中学生になるまで使わせたくない。今はスマホやフィルタリングサービスで使わせない設定にできるので特に困らない」
「共働きなので子供との連絡手段が限られてしまうので」
最近では小学生の習い事の量が昔とは比べ物にならないほど多いです。
小学生にスマホを持たせる理由として、習い事で一人で外出するための防犯対策や居場所の確認のために小学生の子供にスマホを持たせるという理由が多かったです。
しかし単純に防犯対策や居場所確認ならば、大手3キャリアのキッズ携帯でも充分だと思います。(利用料も安いですし)
またゲームやスマホ依存症のリスクも心配になりますが、最近のスマホはフィルタリングや制限機能がしっかりしてきており、スマホを使える時間を7:00-19:00といったように保護者側で設定できるようになっているので、思ったほど問題にしていない家庭も多いのが印象的でした。
また以下のような意見もありました。
「プログラミングも必修になって次世代の担い手なのでスマホくらい慣れておいてほしい」
確かにプログラミングが学習指導要領に加わり、使う側というよりは作る側になっていく世代です。
次世代の担い手としてスマホに慣れて、当たり前に使いこなして欲しいという意見も最もだと思います。
中学生の子供にスマホを持たせた理由(保護者の声)


続いては中学生のケースです。
2022年時点での中学生のスマホ所有率は86.6%と9割弱まで急増しています。またスマホを持たせる時期で一番多かったのが中学入学時という統計があります。
という事で一番多いあろう中学生で子供にスマホを持たせた保護者の意見や理由です。
「中学生になると行動範囲が広がり、親の目が届かなくなることが多いから」
「中学生になって塾に行き出し帰宅時間が遅くなりだして心配だったから」
「部活動が始まり帰りが遅いことが多くなって心配なので持たせた」
「防犯と連絡でキッズ携帯でいいと思っていたが、中学生でキッズ携帯は流石にダサいとの事」
「高校生から持たせるつもりでしたが、中学になると周りが一気にスマホを持たていたので中学入学と同時にスマホを持たせました」
やはり中学生になると小学生以上に忙しくなり、塾や部活などで帰宅時間が遅くなるため持たせる家庭が多いですね。
特に子供目線では「連絡手段としてLINEが使いたい」というニーズが非常に多かったです。最近では部活の連絡網がLINEで回ってくることもあるみたいですからね。
また「防犯と連絡手段ならキッズ携帯でいいでしょ」と思っても、現実問題中学生でキッズ携帯は気になる年齢なのも分かります。
参考までに以下のページで中学生向けのお勧め格安スマホを解説しています↓
高校生の子供にスマホを持たせた理由(保護者の声)


最後は高校生のケースです。
総務省の統計によると2022年時点での高校生のスマホ所有率は97.3%とほとんどがスマホを所持しています。クラスに持っていない子が1~2人程度なので、交友関係に影響が出る可能性も十分にある所有率です。
流石に高校入学時にはスマホを持たせてあげたいところで、以下のように「持たせない派寄り」の保護者も「高校生になったら持たせるべき」との意見が多いです。
「子供同士のコミュニケーションツールとしてスマホが必要ならば、仲間はずれを防ぐためには必要な物だと思う」
「物事の分別がある程度つく高校生から持たせるのが良いです」
「できれば高校生になってから持たせたい。料金も高いし、トラブルも沢山あると聞くので」
流石に高校入学時に周りの子と交友関係を作るときにLINEが無いとそれなりに影響が出るように思います。
また料金面の理由からスマホを高校まで持たせないという意見もありました。最近では格安スマホという選択肢もありますが、まだまだ大手3キャリアでの契約が大半なのでスマホ代は一般と同じくらいの料金がかかります。
高校生向けの格安スマホ(iPhone中心)についても別ページでまとめているので必要であれば参考にしてみて下さい↓
子供にスマホを持たせる理由は様々 子供と話し合ってみて
ここまでで学年によっても家庭によっても「子供にスマホを持たせる理由」や「保護者の考え方」が全く異なるのが分かると思います。
「周りは周り。うちはうち。」でスマホを持たせるかどうかは最終的に各家庭で判断する事なので、しっかりと子供と話し合って本当に必要なのか・スマホの利用ルールを各家庭で決めましょう。
特に小中学生にスマホを持たせるならペアレンタルコントロールは必須!
ペアレンタルコントロールという言葉をご存知でしょうか。
ペアレンタルコントロールとは直訳すると「親としてのコントロール」となりますが、子供がスマホ依存症になったり様々なトラブルに巻き込まれないように保護者側で子供のスマホの利用を制限・管理する事です。
子供がブラウザで調べた時にアダルトサイトや違法サイトなど有害なコンテンツを表示しないようにする「ウェブフィルタリング」もペアレンタルコントロールの一部で有名ですね。


その他にも子供が大好きな動画やゲームアプリの対策も必須です。アプリのダウンロードや起動を制限したり、使える時間を設定したりするのは勿論、アプリ内で有料課金を勝手に行わないようにするなども重要です。


最近では子供のスマホの利用状況を保護者側で確認できるようなレポート機能なども登場しており、以前にも増してペアレンタルコントロールが重要視されてきています。


その背景にはスマホの低年齢化が毎年進んできている事が挙げられますが、特に自制心の弱い小中学生にスマホを持たせる場合にはペアレンタルコントロールは必須となりますので保護者側で忘れずに備えておきましょう。