


追記:実際にTONE e21を以下のページで使ってみて解説しています↓
格安スマホ「トーンモバイル」では2021年4月に2021年モデル機種『TONE e21』を発売しました。TONE e21最大の変更点は、新機能『やさしいAI』が追加された点です。


AIと聞くとなんか難しいイメージがありますが、TONEe21搭載の「やさしいAI」は「AIが使う側に優しい(便利)」という意味と、「AIで使い方を易しく(簡単)」という2つの役割を持っているそうです。


具体的には以下の機能や特長が搭載されています↓
「ダッシュボード」: | COCOAと連動して「密」な箇所をお知らせ |
「One メッセンジャー」: | 多機能な家族用のグループメッセージ |
「TONEカメラ」: | 自撮り被害防止機能を搭載したカメラ |
「あんしん電話」: | 振り込め詐欺など危険な番号からの着信時に警告 |
「One Drop」: | iPhoneとAndroid間での写真や動画の共有ツール |
「TONE Zen」: | AIが自動で初期設定を提案 |
また子供向け見守り機能「トーンファミリー」等の定番機能(別ページでまとめています)も搭載されています。
という事で、上記のトーンモバイルの2021年モデル「TONE e21」に新搭載された上記の新機能を順番に解説していきましょう↓
「ダッシュボード」機能でコロナ禍対策!AIが「密」を自動検知しお知らせ
2020年以降最も深刻な問題の1つとしてウイルス感染がありますが、TONE e21の『ダッシュボード機能』では、蜜を自動検知して危険をお知らせしてくれます。


具体的には『COCOA (新型コロナ接触確認アプリ)』をインストールしているスマホ端末が一定距離以内に集まると、AIが「蜜」と判断し、スマホにお知らせしてくれるという機能です。
コロナウイルスのリスクや対策に対する個人的な意見はここでは控えておきますが、この辺の社会問題をスマホの機能で対策できるのは大きいと思います。
「密」検知機能以外にもアプリ利用時間や歩数、ネットの利用状況など日常生活の行動をレポートで可視化できるので、生活スタイルの見直しにも役に立つ機能です。
「One メッセンジャー」で家族用のLINEに


新機能の「One メッセンジャー」は、LINEのグループのようなトーク機能で、登録した相手とのみ会話可能で登録人数は最大10人となっています。


完全に家族間で使うことを想定したメッセンジャーアプリです。
「普通に家族用のLINEグループでよくない?」と思ったのですが、このONEメッセンジャーを利用する事で、「あんしんAI」の機能を最大限に発揮する事が可能になります。
例えば上記のように「ONEメッセンジャー」上で子供の現在位置を簡単に両親が把握する事もできます。
Oneメッセンジャーは、ファミリー専用かつ、TONE利用の方/TONEご利用で無い方に関わらず、シンプルかつ安全にメッセージのやり取りができます。
保護者の方には「あんしんAI」が寄り添い、お子様やシニアのご両親のネットと日常生活の見守り機能が搭載されています。
例えばお子様がどこか特定の場所に入った場合、AIがお子様の代わりに保護者の方に、その通知を自動送信します。それを確認した上で、保護者の方はお子様に、メッセージを送ったりと次のコミュニケーションに入ることが可能になっており、メッセージ+見守りが可能な新しいメッセンジャーアプリです。
むしろLINEでは個人情報を取得されているなどの面もあるので、「TONEスマホを子供が使っているなら、家族用のLINEグループよりも家族用のONEメッセンジャーを使った方がメリットが多い」という事でしょう。
TONEスマホ機能を活かした「安全&多機能な家族用LINEグループ」って感じでしょうか
もちろんTONEスマホ以外でも以下のアプリをストアからインストールすれば利用可能です↓(アプリダウンロード先)
自画撮り防止の「TONEカメラ」を「ONEメッセンジャー」で活かす
昨今問題になっている「自撮り被害」ですが、前モデルのTONE e20から「自撮り被害」の対策にTONEカメラで露出度の高い写真をブロックする「TONEカメラ」機能を搭載していました。
以下のページでも解説してますが、しかしサードパーティ製のアプリ(LINE)での共有は防げないのが課題でした。
そこで自社開発した専用の「ONEメッセンジャー」アプリを使う事で、TONEカメラ機能を使って防ぐ事が可能になるようです。
「あんしん電話」でAIが詐欺電話を自動で警告
トーンスマホは設定によって子供だけでなくシニア向けのスマホとしても利用できるのですが、シニアの社会問題の1つに「振り込め詐欺」があります。
TONEスマホの「あんしん電話」機能では、詐欺電話などの可能性がある電話番号からの着信時に、AIが検知して画面に警告を表示してくれるというもの。
この「あんしん電話」は090番号だけでなく050番号でも利用可能です。
他にもシニア向けの機能も豊富で、健康状態や活動量などが確認できる「ライフログ」アプリも最初からインストールされています。
AndroidとiPhoneの垣根を下げる「One Drop」で写真共有も簡単に
この『TONE e21』というスマホはAndroidですが、AndroidとiPhone間でのOSの違いによる色々不便だったりしますよね。
特に若者・学生はiPhone率も高く、クラス内でAndroidとiPhoneに違いによって写真を共有できないなどの摩擦があったり。
そんな問題を解決するため、TONE e21には「One Drop」という機能が搭載されており、iPhone⇔Android間でもアプリ経由で簡単に写真や動画を共有する事ができます。
もうかゆいところに手が届くというか「防犯やフィルタリングといった枠を超えて、人間関係をスムーズにするところまでスマホがアシストする方向に進んでいる」というのが個人的な感想です。
「TONE Zen」初期設定が簡単に!
スマホを新調する際に最も面倒なのが「初期設定」でしょう。
しかしTONE e21に搭載された「TONE Zen」という機能では、契約時に入力した情報等からAIがお勧めの設定を自動で提案してくれます。


なので、電源を入れるだけでほぼ自動で初期設定が完了するため、箱から出して直ぐに使い始める事ができます。
この辺も子供やシニア・初心者向けに格安スマホを設計しているのが分かりますね。(ちなみにZenは”Zero Administration Netlife Interface”の略だそうです)
Googleアカウント不要で使い始められる
スマホで初期設定時に手間取る要素の1つに、利用アカウントがあると思います。
iPhoneではAppleアカウント。AndroidではGoogleアカウントにログインしないと色々不便ですが、初めてスマホを使う場合にはアカウントを作るところから始めるのは結構面倒だったり。
「TONE e21」は「箱を開けたら直ぐに使い始められるように」と、Googleアカウント不要でも使えるように設計されています。
これは端末を自社で独自開発できる強みですよね。
実際に僕もTONE e21を箱から出してみましたが、初期設定画面の後にGoogleアカウントにログインせずに使っていました。
なのでYouTube、GoogleChrome(ブラウザ)、Googleカレンダー、Googleフォトなどもログイン不要です。
見方を変えると「スマホの利用履歴とか個人データをGoogleに取られないで使えるスマホ」とも言い換えれますね。これはこれでニーズがありそう💡
TONE e21の本体スペックはどの程度?デザイン面や旧モデルとの比較も
トーンモバイルの2021年4月発売モデル「TONE e21」端末の見た目や性能についても見ていきましょう💡


前モデルである2020年モデル『TONE e20』に比べても大幅アップしていたり、デザイン面でも白基調で虹色が浮き出るオシャレさも追加されています。
そして性能がアップしている割に本体価格は据え置きの21,780円とキッズ携帯並みに安いです。
これは「トーンモバイルはスマホを独自開発しているため中間マージンが掛からないから」との事。このレベルのスマホで約2万円は大分安いと思います。


見える部分ではクアッドカメラ(レンズ4つ)で望遠やポートレートのような様々な撮影が可能になり、より綺麗に撮影できるようになっています。


またフロントカメラは小型ピンホールカメラ(左上)になった事で、画面がより広くなっています。
大容量4000mAhバッテリーに加え高速充電にも対応(90分でフル充電可)しているのでかなりタフなスマホでもあります。(最新iPhone12でバッテリー容量が約2,800mAh)
またセキュリティ面は、ダブル生体認証
本体サイズ | 高さ:162.4mm 幅:77mm 厚さ:8.85mm |
重さ | 約185g |
ディスプレイ | 1080×2340ピクセル 6.53インチFHD+ |
カメラ | クアッド:背面(クアッド):4800万+800万+200万+200万画素 前面800万画素 |
システムOS | Android™ 10.0 |
CPU | MediaTek Helio P35(MT6765V)OctaCore |
メモリ | ROM:128GB RAM:6GB |
外部記憶領域 | microSDカード(最大256GB) |
参考:
TONE e21 | トーンモバイル公式
TONE e21:端末詳細
より詳しい本体スペック情報や、前モデルとの性能面の比較は以下のページでも解説しているので参考にどうぞ↓
プラン基本料金は月額1,100円据え置きで安い+090電話プランも無料に
トーンモバイルと言えば「中速無制限の月額1,100円の基本プラン1つ」でも有名ですが、今までは090の電話番号を使うには+月額1,045円の有料オプション加入が必要でした。
しかし2021年に基本プランがバージョンアップして、現在は090や080の電話番号を使うのにも有料オプションなしの基本料金だけで使えるようになりました↓
変化 | 今までの基本プラン | バージョンアップした基本プラン |
月額プラン料金 | 月額1,100円 (中速無制限/税込) | |
050電話番号の利用 | 無料 | |
090や080電話番号の利用 | 月額+1,045円の有料オプション加入が必要 | 無料に |
これによって他の通信会社から090や080の電話番号を引き継いでののりかえ(MNP)時にも、月額1,100円だけで済むようになり、更に安く使えるようになりました。(050と090の同時利用も無料で可能)
2021年に登場したahamoやpovo、LINEMOもプラン料金が月額2728円や月額3278円で安いですが、月20GBも使わないライトユーザーなら単純にトーンモバイルの方が遥かに安いですよね。(端末代も含めると更に差があります)