「高速」「大容量」「低遅延」が売りで次世代のIoTなどに活用が期待されていますが、まだまだ各社インフラが整っていません。
ワイモバイルでも5Gは使えるの?
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ワイモバイルはいつから5G回線に対応する?
2020年12月22日の発表で、2021年2月よりワイモバイルの新料金プラン『シンプルS/M/L』で5G対応となりました🎵(詳しくは以下のページで解説中です)
現状ではワイモバイルの5Gサービスの提供に関する情報の発表はありません。
ただ、総務省からはMVNO(格安SIM)でも5G回線を提供するように要請が出ており、2020年12月1日には格安SIMの「mineo」でも5G回線サービスの提供がスタートしていたりします。
なので近いうちにワイモバイルでも5G回線のサービス提供がスタートする可能性は充分にあるでしょう。
グループ会社のソフトバンクは2020年3月から5Gサービスを提供開始
グループ会社のソフトバンクを含む大手キャリア3社も2020年3月から5G回線のサービス提供をスタートしています。
【5Gサービス開始日の一覧表】
キャリア | 5Gサービス提供開始日 |
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2020年3月25日~ |
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2020年3月26日~ |
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2020年3月27日~ |
楽天モバイル | 2020年9月30日~ |
特に同じソフトバンクのグループ会社であるワイモバイルは、ソフトバンクの5G回線を使う事が物理的に可能な点は大きいです。
ちなみに2020年春からソフトバンクが提供している5G周波数は3.9~4.0GHzとなっており、もしソフトバンクの5G回線を使う場合にはこのバンドをワイモバイルでも使う事になると思われます。
ワイモバイルはいつ5G回線に対応する?ソフトバンクとワイモバイルの棲み分けは?
ソフトバンクが以前発表していた「Softbankとワイモバイルの位置付け」によると、ワイモバイルはライトユーザー向けのプランという位置づけを考えているようです↓

前記の通り、現状各社とも5G回線も実用には程遠いですし、ライトユーザーがわざわざ「高速」「大容量」「低遅延」「多接続」など5G回線のメリットを必要としているとは思えません。
そのような理由から「ワイモバイルに5Gサービスを対応させる」事に対しての優先順位は低いのではないでしょうか。
また最近ではワイモバイルにも大容量プラン「シンプル20」が登場し、ヘビーユーザーでもソフトバンクよりも割安のワイモバイルを使う事ができるようになってきています。
競合の5Gサービス対応に合わせて対応する可能性は高そう
とは言え低価格を売りにしている楽天モバイルやドコモの新プラン「ahamo」でも5G回線が当たり前に使え、mvnoのmineoなどでも5G回線をスタートしている事から、ワイモバイルでも競争面から5G対応する流れになる可能性は高いですね。
個人的には2021年3月にスタートするドコモの新プラン「ahamo」に対抗するために、2021年春辺りに5Gサービスに対応する可能性は充分にあると思います。(実際ワイモバイルユーザーで5Gを利用する人は少なそうですが)
まだまだ5G回線は黎明期!徐々にエリア拡大して2~3年後から本格化
そして第4のキャリア「楽天モバイル」も2020年9月30日より5G回線のサービスをスタートしています。

しかしいずれの通信会社も5G回線エリアの範囲はかなり限定的で、繋がったところで5G級の通信速度や低遅延を必要とするサービスが現状ほとんどないため、話のネタレベルといった感じです。(僕も楽天の5G回線を探しに行きました💦)
以下はソフトバンクの5G回線エリアの現在と今後ですが、当分は都内でもかなり限定的なエリアでしか5G回線は提供されず、今すぐ使い始めるようなものでもないでしょう↓

そもそも2020年秋に発売したiPhone12より前の機種では5G対応していないため、最新の5G対応機種でないと回線自体掴めませんし。
参考:【4キャリアの5G回線対応エリア公式ページ】
・ドコモの5Gエリア
・auの5Gエリア
・SoftBankの5Gエリア
・楽天モバイルの5Gエリア
以下は「ドコモの5Gサービスの展開スケジュール」ですが、現在の4G回線に近い展開率97%レベルまで到達するのは2023年と年単位で時間がかかる事が分かります↓
時期 | 展開規模 |
2021年3月末 | 500都市 |
2021年6月末 | 1万局 |
2022年3月末 | 2万局 |
2023年度中 | 基盤展開率97%を目指す |
参考:iPhone12系の5G対応って正直必要?ドコモ,au,SoftBank,楽天の5Gの現状
そもそもワイモバイルは5Gが無くても回線速度が5G級に速い!
そもそもワイモバイルと言えば料金の割に通信速度は大手キャリア級に速いです。
僕は以前ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えていますが、乗り換え直後に感じた事が「ソフトバンクとの通信品質の違いを感じない」という点です。
!実際にワイモバイルの通信速度を実測してみても、以下のように品川の平日昼の間の12時台でもここまでの通信速度が出ています↓

ちなみにYouTubeがスムーズに視聴できるラインが「1.0Mbps」と言われているので、動画視聴でも充分すぎる回線速度なのが分かると思います。
ワイモバイルはなぜ速い?「Massive MIMO」でワイモバユーザー毎に専用回線が使えるので常時快適
またワイモバイルでは2016年9月から「Massive MIMO (マッシブ マイモ)」という通信技術を採用しており、利用者ごとに専用の回線を割りあてるシステムになっています。
通信回線を高速道路に例えると分かりやすいのですが、車(利用者)が多いほど道路(回線)が混雑して速度が遅くなります。

しかしワイモバイルの「Massive MIMO」の場合は全員が専用の車線を確保されているため、利用者数が増えても混雑や速度低下が起こりにくいという仕組みになっているようです。
参考:Massive MIMO (マッシブ マイモ) | Y!mobile公式
ワイモバイルと言えば全格安SIM中でも最もユーザー数が多い事でも有名ですが、ここまで多くの利用者がいても爆速な通信速度を維持できるのにはこの「Massive MIMO」という技術のおかげだったんですね。
という事で現状は5Gを使うよりも、エリア的な意味でもそのままのワイモバイルの爆速回線を使っていた方が無難な気がします。