
既に小学生にも浸透しつつある”LINE”ですが、使うなら「キッズスマホ」や「一般向けスマホ」にするしか方法はありません。

- ドコモのキッズケータイKY-41C(親がドコモ)
- auのマモリーノ6(親がau)
- ソフトバンクのキッズフォン3(親がSoftbank)
- 親が3キャリア以外でのキッズ携帯
- UQモバイルのキッズ携帯
- 中古のキッズ携帯を持ち込む
子供の防犯対策として定番のキッズ携帯は、ドコモauソフトバンクそれぞれ以下の機種を発売していますが、残念ながらどのキッズ携帯もLINEを使う事は出来ません。

ドコモauSoftbankキッズ携帯の機種一覧表
通信会社 | キッズ携帯の機種名 | 見た目 |
![]() | キッズケータイ KY-41C ・2023年2月24日発売 ・本体定価:22,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
キッズケータイ SH-03M ・2020年1月発売 ・本体定価:14,256円 (製品ページを見る) | ![]() | |
![]() | マモリーノ6 ・2023年2月発売 ・本体定価:22,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
マモリーノ5 ・2019年2月発売 ・本体定価:11,000円 (製品ページを見る) | ![]() | |
![]() | キッズフォン3 ・2023年1月発売 ・本体定価:20,880円 (製品ページを見る) | ![]() |
キッズフォン2 ・2020年1月発売 ・本体定価:18,000円 (製品ページを見る) | ![]() |
そもそもキッズ携帯は後からアプリを追加できない設計になっているので、当然GooglePlayからアプリをダウンロードしてゲームで遊ぶなんて事もキッズ携帯ではできません。
キッズ携帯はあくまで
簡単なメール
音声通話
という機能しか使えない簡易的な端末ですからね。
なので、2023年時点ではLINEが使えるキッズ携帯は存在しません。
LINEだけ使えるスマホを子供に持たせるという選択肢
またキッズ携帯はLINEを使えない&追加もできませんが、スマホであれば「LINEや電話だけしか使えないスマホ」を作ることが可能です。

特に小学校低学年前後くらいの子どもとの連絡手段として、キッズ携帯ではなく「LINEだけ使えるスマホがほしい」というニーズは多いですね。
手元にあるスマホに格安SIM等で契約したSIMカードを差し、iPhoneなら設定から「スクリーンタイム」&Androidなら「Googleファミリーリンク」で機能をLINEだけに設定すれば簡単に利用可能です。

スマホで標準搭載&無料で使える「スクリーンタイム」や「Googleファミリーリンク」を使ってLINE以外のアプリをすべてロックに制限することで、簡単に「LINEだけ使えるスマホ」を作る事ができます。
LINEアプリさえ使えれば、親子でメッセージのやり取りや無料通話が可能になるので、連絡手段としては文句なしでしょう。
「子ども用にLINEだけ使えるスマホを作る方法」については以下のページで手順や注意点について詳しく解説していますので是非参考にしてみて下さい↓
ドコモauソフトバンクのキッズスマホでLINEを使うことはできる?
もちろん手元にあるスマホだけじゃなく、ドコモauソフトバンクで販売しているスマホでもLINEを使うことができます。
数年前まではドコモとauで小学生向けに開発された「スマートフォンforジュニア」&「miraie(ミライエ)」シリーズを取り扱っていましたが、現在大手3キャリアでは子供専用のスマホという意味でのキッズスマホは販売していません。(詳しくは以下ページで解説)


一般向けのスマホに「あんしんフィルター」等のフィルタリング&iPhoneなら標準搭載された「スクリーンタイム」の設定で、LINE以外の機能に制限をかけて子供に持たれば同じ事が可能になります。
キッズ携帯の電話番号をLINE認証に使う際には受信できないので注意(登録できない)
余談ですが「キッズ携帯の電話番号でもLINEのアカウントに紐づけて使おう」と考えるかもしれませんが、現在はLINEの認証コードをキッズ携帯側がSMS受信できない設定になっているのでできません。


LINEは定番の連絡ツールである反面、使う際にはしっかりと有効な電話番号などでアカウントを認証する必要があるのはご存知の通り。(最近ではPC版のLINEも電話番号の認証が必須になりました)
キッズ携帯にも電話番号が割り当てられているので「キッズ携帯の電話番号をLINEアカウントに紐づけて使えないか」と考える人も多いと思います。
しかし、キッズ携帯自体が「SMSや電話は電話帳に登録してある電話番号以外からは受信できない」という仕組みになっているため、LINEの初回認証でキッズ携帯の電話番号を入力するところまではできても、その認証コードをキッズ携帯で受信することができないのでLINEのアカウントを作るのには使えません。
小学生の子供がどうしてもLINEを使いたいなら、前述したようにキッズ携帯ではなくスマホで「格安SIMで電話番号有りのSIMカードを契約する」という方法しかありません。
最近では音声通話SIMでも月額1,000円未満で契約可能なので追い風ではあります。
そもそもLINEの対象年齢は「12歳以上」でキッズのコミュニケーション手段としては若干リスキー
そもそもコミュニケーションツールの定番「LINE」ですが、ネットリテラシーの低い子供にLINEを使わせるのに抵抗のある保護者も多いと思います。
というのもLINEは、
【LINEアプリが子供に不適切な理由】
「知らない相手と簡単に繋がれしまう」
「フィルタリングが効かないサードパーティ製アプリなので子供が有害な情報を簡単に見れてしまう」
など、決して子供向きではないからです。
フィルタリングをかけているはずなのに、子供が使っているLINEアプリの広告には性行為やわいせつな画像を使ったマンガの広告等が平気で表示されて焦ったという保護者も少なくはないはず。
実際にLINE側も2019年からアプリの対象年齢を”12歳以上”に引き上げ変更しています。(2019年以前はLINEアプリは「年齢制限なし」だった)


2023年発売のドコモauソフトバンクのキッズ携帯から安全なLINEのような「+メッセージ(プラメ)」機能が使えるように
そんな背景もあってドコモ、au、ソフトバンクが「+メッセージ」(プラスメッセージ=通称”プラメ”)というサービスを共同開発し、2023年にドコモとauで発売されたキッズ携帯機種から無料で使えるようになっています。(Softbankの2023年発売機種「キッズフォン3」にはプラメは未搭載)
+メッセージ
家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、「+メッセージ」でのやり取りが可能です。「+メッセージ」は、パケット通信料でメッセージのやりとりや、スタンプも送信でき、家族との楽しいコミュニケーションに便利です。


「+メッセージ」の機能は「メッセージのやりとり」と「無料通話」でLINEとほぼ同じですが、事前に保護者側が設定した相手としかやり取りができないという点で子供が使うケースでは安全性に大きく違いがあります。




別ページでも解説していますが、2023年頭にドコモ、au、ソフトバンクで相次いでキッズ携帯の新機種を発売しており、ドコモの「キッズケータイKY-41C」とauの「マモリーノ6」からは「+メッセージ」が無料で使えるようになっています。(それ以前の機種では残念ながら+メッセージは使えません)


ドコモの2023年モデル『キッズケータイ KY-41C』、auの『マモリーノ6』はタッチパネルや両面にカメラを搭載するなどスマホに近いキッズ携帯として進化しており、「+メッセージ」機能でもメッセージだけでなくスタンプや撮影した写真を送れるなど、LINEを意識したメッセージ機能となっています。
もしLINEを子供に使ってもらう理由が「保護者とのやり取り」だけなのであれば、LINEよりもこれらのキッズ携帯で使える「+メッセージ」の方が安全でお勧めできます。
そもそもLINEは小学生は登録できる?⇒現在は12歳以上が対象年齢=小学生は対象外
青少年保護を目的とした教育活動や機能アップデートも随時実施しており、新たにLINEの利用推奨年齢を12歳以上に引き上げることで、保護者の皆様がLINEの利用について管理できるようになります。
なので現在はAppストアでの対象年齢に「12+」となっているのが確認できます↓(GooglePlayでは「全ユーザー対象」になっていますが…)


割と最近変更されたこともあって、この変更を把握している保護者の方も多くはないので、当たり前に小学生がスマホでLINEをしているケースも多いです。
が、現在はLINEは12歳以上が対象年齢となっている事を覚えておきましょう💡
LINEは無料通話にも簡単な連絡にも便利な連絡ツールなのですが、そもそもルール上LINEって小学生は使う事が出来るのでしょうか?
Twitterやインスタ、Facebookなど一般的なSNSって13歳以上という年齢制限がありますが、なんとLINEには年齢制限が無いので小学生でもLINEアカウントに登録する事が可能です。
⇒2019年よりLINEの対象年齢が「12歳以上」に引き上げられました。
これは米国の法律「Children’s Online Privacy Protection Act (COPPA)」によって、13歳未満の子供の情報を収集する事を禁止されているため、アメリカを拠点にしているTwitterやインスタ、FacebookやYouTubeなどは”13歳以上”という年齢制限があるんです。
「児童オンラインプライバシー保護法(Children’s Online Privacy Protection Act of 1998:COPPA)」は、子供のプライバシー保護を目的として1998年に立法化され、2000年に制定された連邦法である。
これにより、商業ウェブサイトやオンラインサービスが13歳以下の子供の個人情報を収集したり利用したりする際には、親の同意が必要であると規定された。
しかしLINEは新宿区に本社を置いているので、米国の法律「Children’s Online Privacy Protection Act (COPPA)」の13歳以上という制限は特にありません。(18歳以上の確認が必要な機能制限は別でありますが)
が、2019年から小学生のSNSトラブル増加の影響を鑑みてかは分かりませんが、LINEの対象年齢が「12歳以上」に引き上げられています。
小学生でもLINEは利用は当たり前?2018年の小学生のLINE利用率
ところで「小学生の過半数がスマホ所持」なんて言われていますが、小学生の間でLINEってどれくらい利用されているかご存知ですか?
以下は「モバイル社会研究所」による学年別のLINE利用率の調査結果なのですが、小学校高学年くらいからLINE利用率がある事が分かりますね↓
SNSの種類 | 小学生低学年 | 小学生高学年 | 中学生 | |||
男子 | 女子 | 男子 | 女子 | 男子 | 女子 | |
LINE | 20.7% | 22.5% | 29.8% | 51.9% | 80.0% | 91.8% |
2.4% | 0% | 3.6% | 1.3% | 31.1% | 47.1% | |
3.7% | 1.3% | 2.4% | 11.4% | 32.2% | 50.6% | |
TikTok | 11.0% | 28.8% | 11.9% | 39.2% | 37.8% | 56.5% |
参考:SNSの利用上昇傾向 中学生では9割を超える(2022.4) | モバイル社会研究所
中学校入学のタイミングで多くの子供がスマホデビューするので中学生から急激にLINEの利用率が上がっているのは予想通りの方も多いと思いますが、小学校高学年の男子で3割、女子は過半数がLINEを使っているとの事です。
昔は「スマホは高校になったら」なんて言われていたのが、数年前には「スマホは中学生になったら」となり、平成最後の今年は「スマホは小学生から」と物凄い勢いでスマホの低年齢化が進んでいます。
無理矢理子供にスマホを持たせる必要はないと思いますが、周りの子の所持状況は把握しておきたいですね。
特に「小学生にスマホを持たせる=歌舞伎町に子供ひとりで行かせるようなもの」なんて言われる事もあるくらいです。持たせる学年が低いほど、しっかりと安全面のケアを怠らないようにしてくださいね。