


危なそうだわ。
一番子供に定番のアプリですが、現在子供にとってLINEは無法地帯と言えるかもしれません。
実はLINEが子供にとって結構な危険の巣窟だという事を親側は理解する必要があります。


親側で何か出来る事はないの?

最近では連絡やコミュニケーションツールとしてすっかり定番になったLINEですが、子供たちの間では私たち以上に必需品となっています。

特にここ数年でスマホの普及率が各学年で急増しており、小学生でも「LINEが使いたいからスマホが欲しい」という程に普及しています。部活やクラスの連絡網がLINEグループという学校も多いです。
特に中高生になると友だちのコミュニティでの会話がLINEで行われ、「よく使う」というよりも「無くてはならない」ライフライン(生命線)という位置づけにまでなります。
学生のライフラインとなっている”LINE”は保護者が思っている以上に無法地帯で危険
LINEはコミュニケーションツールでもあるのですが、
- タイムラインや「友だち追加」機能で様々な相手と簡単に繋がる
- フィルタリングが効かずLINEから有害なサイトへのアクセスが可能
- 過激な写真や画像が普通に見れてしまう
- 見ず知らずの相手(業者など)からコンタクトされる危険
- 顔が見えない同士のグループトークでいじめの被害者/加害者になるリスク
などLINEには保護者が把握していないような危険が存在します。
危険やトラブルについては上のページで解説していますが、正直LINE内ではフィルタリングやペアレンタルコントロールが不十分と言わざるを得ず、対策が追い付いていない状況になっています。
保護者側で出来る子供のLINEアカウントの制限設定
しかしながら保護者側で対策できる事もあります。
子供のLINEアカウントの制限設定を変更するだけでもある程度危険やトラブルに巻き込まれるのを事前に防止できます。
という事で以下の対策を子供のLINEアカウントに設定しましょう。
対策➀:LINEのプロフィールに本名や個人情報を記載しない
LINEのプロフィールは誰でも見れるものなので、絶対に個人情報を載せないようにしましょう。
LINEのプロフィール欄で記載できる項目は以下です。
「名前」
さすがに「LINEの名前」を本名にするのはしょうがない気がしますが、ここで入力した名前は会話やタイムラインで表示されます。
特に公式アカウントのタイムラインへのコメントで表示される点には留意を。ちなみに日本人の6~7割がLINEの名前を本名にしているそうです。
「ひとこと」
ひとことに個人が特定されるような情報(住んでいる場所や学校など)を記載しないようにしましょう。
「LINE ID」
LINE IDは重複しなければ好きな文字列を設定できますが、ここにも特定できる情報や誕生日などを入力するのはやめておきましょう。また手当たり次第ID検索して見つかったIDに送っている業者もあるかもしれないので、簡単なものもオススメしません。
ちなみに一度設定したLINE IDを変更する事は出来ませんので慎重に。
「アイコン」
写真に特定される場所などの情報を載せるのは極力控えたいです。
対策➁:LINEのID検索を無効に設定する
相手のLINE IDが分かると誰でもメッセージを送れてしまうのがLINEの怖いところです。
LINEでは勝手に相手からID検索されないようにブロックすることが出来ます。
にする事で、相手側からID検索されても表示されないようにすることが出来ます。
「IDによる友だち追加を許可」とは:
友だちがあなたのIDを検索して友だち追加する事ができます。
ただし、知り合い同士でLINE交換する場合にもID検索で表示されないので、”UQコード”や”ふるふる”で交換するか、一時的に「IDによる友だち追加を許可」をオンにした状態で検索してもらいましょう。
対策➂:「友だちの自動追加」をオフに設定する
LINEではLINE IDだけでなくスマホ内のアドレス帳に記載されている電話番号と紐づいているLINEアカウントを「友だち」として追加する「友だち自動追加」機能があります。
「友だち自動追加」とは:
アドレス帳を利用して、LINEを使っている友だちを自動で「友だち」に追加します。情報は暗号化されて安全に保存され、友だち検索及び不正利用防止外の用途で使用されません。
つまり子供のLINEアカウントの認証に使った電話番号を知っている相手の友だちリストに、自動で登録されてしまいます。
電話番号を知っている相手が知人であれば問題ありませんが、電話番号が流出した場合はどうでしょうか。
個人の電話番号をリストで販売して悪用する業者もいるので、以下の「友だち自動追加」をオフに設定する事をお勧めします。
対策➃:公式のタイムラインへの「いいね」やコメントは極力控える
LINEには様々な公式アカウントが存在します。
各公式アカウントを友だち追加する事で「タイムライン」で公式側の配信を見ることが出来ますが、その際に各投稿に「いいね」やコメントをする事が出来ます。
しかし「いいね」やコメントをすると、個人のLINEアカウントのアイコンや名前が表示され、同じ公式アカウントを友だち追加している全てのユーザーから見える点にも注意しましょう。
出来れば公式アカウントのタイムラインへの「いいね」やコメントは控えた方が無難です。
【まとめ】トラブルを防ぐ子供のLINEアカウントの必須設定方法
という事で子供のLINEの設定を変更するだけでも、怪しい業者などからのコンタクトを減らすことができます。
しかし「LINEから有害サイトへのアクセスにフィルタリングが効かない」や「グループトークでのいじめ」などは機能面での対策をする事ができないので、子供にしっかり保護者側から注意喚起してあげて下さいね。
【補足】遂にトーンモバイルがLINEやYouTubeなどの制御が可能に…次機種くらいで制限可能になりそう
前記の通り、現時点ではLINEやYouTubeなどのいわゆる「サードパーティアプリ」経由でのアクセスに関してはフィルタリングが効きません。
これはLINEやYouTubeというアプリ自体の機能なので、スマホ側からアプリ内のサービスに介入できないからですね。なのでアプリの起動は制限できても、アプリを起動した後は制限が効かない状態でした。


そんな中2020年に子供向け格安スマホの「トーンモバイル」が、新バージョン2.0で遂に「LINE」や「YouTube」「Facebook」「Instagram」「Twitter」などにも制限可能にできるようになったとの事です。


新バージョンの2.0では、従来のプリインストールアプリだけでなく、サードパーティーのアプリも制限可能にする。ただしアプリごとに通信を解析する必要があるため、当初は「YouTube」「LINE」「Facebook(Instagram)」「Twitter」に限り、モニターテストに申し込んだユーザーのみ制限可能にする。モニターテストに参加した人は月額料金から500円を割り引く。テスト期限は現時点では定めていない。このモニターテストでは、アプリやWebの使用を「時間ごとに」制限できるようにもなる。
現在はモニターテスト段階に入っており、おそらく次の新機種でこれらの機能が実装されてくるのでしょうね。
僕らの問題も技術の進歩でどんどん解決していく… 素直に素晴らしい事だと思います。